米、中国気球の残骸回収を完了 他の飛行物体二つの捜索も

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海上で残骸の回収を行う連邦捜査局(FBI)の係官/FBI

海上で残骸の回収を行う連邦捜査局(FBI)の係官/FBI

(CNN) 米北方軍は19日までに、米本土上空を飛行後、サウスカロライナ州沖合で今月4日に撃墜した中国の監視用と疑う気球の残骸の回収作業を完了したとの声明を発表した。

また、4日以降に米アラスカ州沖合と米ミシガン州ヒューロン湖の上空で相次いで探知し、いずれも撃墜した飛行物体の捜索も先週末をもって打ち切る方針を示した。

この二つの物体については航空画像やセンサーなど使って探したが、破片などがある場所を特定できなかったとした。アラスカ州北部を襲う冬季の極度の悪天候や北極圏に特有の環境が災いして捜索作業が極めて困難だったとも認めた。

中国の気球に関しては最後に見つけた残骸を、以前に海面上などで回収した分と同様に、米バージニア州にある米連邦捜査局(FBI)の研究所に送って分析を進めるとした。

米海軍や米沿岸警備隊の艦船は現場海域を離れ、残骸の収容作業のために設けていた海空での安全区域の指定を解除した。

米政府当局者は、中国の気球の搭載物には電波信号の傍受装置やカメラなどが含まれていたと明かしていた。

不審な飛行物体はカナダ・ユーコン準州上空でも見つかり、これも撃墜されていた。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官によると、カナダ連邦警察は残骸を発見できなかったという。

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