米、最新の水中音解析技術で支援検討 バルト海のパイプライン破損調査

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(CNN) ロシアから欧州にバルト海経由で天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」が破壊行為により破損したとみられる事案の調査で、米国が最新の水中音の解析技術による支援を検討していることがわかった。情報筋2人が明らかにした。

米海軍がスウェーデンとデンマークから「ソナーシグネチャー」と呼ばれる特徴的な水中音の提供を受けて解析すれば、パイプラインの爆発当時に付近に何があったのかや爆発の原因について、より詳細な情報が得られる可能性がある。情報筋によると、多くの国がこうした技術を有するものの、米国のシステムは最も進んでいるという。

水中音の解析は水中での現地調査と並んで重要になるとみられる。当局者によると、衛星写真による調査はガス漏れ発生前の数日間に雲が出ていた影響で難しそうだという。

ただ、米国の支援がどれほど有益となるかは録音の質に左右される。情報筋によると、スウェーデンやデンマークの録音の質は不明。

潜水艦や魚雷、船のエンジンといった水中の機械は、ソナーシグネチャーと呼ばれる各機械に特有の音を出す。米国はこうした音の膨大な情報を集めている。

米海軍の報道官は米国が音声解析で支援を行う予定について確認を避けたが、海軍が調査を支援する用意はあるとは語った。

スウェーデン国立地震学センター(SNSN)が爆発音を探知したとの発表を受け、専門家からはSNSNから米国に解析用の録音を共有できるとの声も上がっている。ただ、地震の録音は高品質のソナーの録音と同じではない。

専門家によると、米国は過去にも水中音の分析でスウェーデンを支援したことがある。

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