米議事堂襲撃、警官襲ったニューヨーク市警の元警官に禁錮10年の判決

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昨年1月6日に起きた米連邦議会議事堂襲撃事件でのトーマス・ウェブスター被告/Department of Justice

昨年1月6日に起きた米連邦議会議事堂襲撃事件でのトーマス・ウェブスター被告/Department of Justice

(CNN) 米裁判所は1日、昨年1月6日に起きた連邦議会議事堂襲撃事件で警官1人を襲撃した罪に問われたニューヨーク市警の元警官に対し、禁錮10年の判決を言い渡した。

議事堂襲撃の被告に下された判決の中ではこれまでで最長の刑期となる。

海兵隊に所属した経歴も持つ56歳のトーマス・ウェブスター被告は、裁判中に再生された動画の中で金属製の旗棒を首都警察の警官に向かって振り回し、議事堂に設置された障壁を乗り越えていた。さらにその警官に体当たりし、顎(あご)ひもで息を詰まらせてもいた。

5月、ウェブスター被告は起訴された6つの罪状全てで有罪判決を受けた。このうち5つは重罪だった。

判事は事件当時、ウェブスター被告の関与によって警察の警備網が破られたと指摘。誰に押されたわけでもなく被告自ら走り出てきたとし、一連の行動は自己防衛だったとする被告の証言は事実と全く異なるとの見解を示した。

判決の言い渡しに先駆け、ウェブスター被告は涙ながらに判事に「慈悲」を請い、事件当時は「自分を抑える勇気がなかった」と語った。

また背後に座る当該の警官を振り返り、申し訳ないと謝罪した。

被告の弁護士は当初、被告の行動について自己防衛であり正当化できると主張していたが、最終的に裁判所に提出した文書では「間違いなく暴力的で非難されるべきもの」と記した。

また責任はトランプ前大統領と共和党にあるとし、彼らがウェブスター被告など本来は真面目で法を守る人々を同胞の米国人に反目する人物に変えてしまったと非難した。

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