「ISISのビートルズ」に終身刑、米国人らの誘拐と殺害に関与

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ISISの処刑チームの一員だった英国人の被告に終身刑が言い渡された/Hussein Malla/AP

ISISの処刑チームの一員だった英国人の被告に終身刑が言い渡された/Hussein Malla/AP

(CNN) 米裁判所は19日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員で英国人のシャフィ・シェイク被告に終身刑を言い渡した。米国人4人などの誘拐と殺害に関与した罪。

同氏が所属していた処刑チームは、メンバーが英国英語のアクセントで話すのを理由に「ISISのビートルズ」と呼ばれていた。

バージニア州の連邦地裁はシェイク被告に対し、8つの罪状に関してそれぞれ終身刑を言い渡した。この日はシェイク被告の被害者の一人で米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーさんが頭部を切断されて殺害された日からちょうど8年目だった。

シェイク被告ともう1人の処刑チームのメンバーは、2020年10月に8件の誘拐並びに殺害で訴追された。被害者はフォーリーさんをはじめとする米国人4人に英国人、日本人を含む。シェイク被告は今年4月に有罪となっていた。

判決の言い渡しの後、フォーリーさんの母親のダイアンさんは記者団に対し、判決への感謝を口にしつつも「空(むな)しい勝利だ」と語った。

2週間の公判中、ISISの人質だった人々が当時の過酷な状況について証言した。ISISのメンバーからは殴打や拷問のほか、食べ物を与えられないといった扱いも受けたという。

司法省の発表によると、裁判で提示された証拠から、身体的及び精神的虐待に加え、シェイク被告らは人質らに他の人質を殺害する様子を無理やり見せるなどしていたという。

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