欧州の米軍兵力、ウクライナ侵攻前に比べ30%増 統参議長
(CNN) 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は26日までに、欧州内での作戦に従事する米軍兵力は現在、約10万2000人規模でロシアによるウクライナ侵攻前と比べ30%増の水準にあると報告した。
ウクライナへの軍事支援に関する2回目の国際会合を終えた米国防総省での記者会見で明らかにした。
侵攻前に欧州に展開していた米軍の兵力規模は、米軍欧州軍や陸海空軍、海兵隊、宇宙軍を合わせ約7万8000人だったと説明。これがわずか数カ月で30%増となり、米軍欧州軍が展開する多くの欧州諸国内で10万2000人態勢に拡大したとした。
海上戦力にも触れ、地中海やバルト海に出動する兵力は1万5000人を超え、計24隻の海上戦闘艦や潜水艦を配備しているとも指摘。昨年秋の時点での海上戦闘艦は6隻のみだったとした。
空軍戦力は現在、12飛行大隊と2つの戦闘航空旅団を運用、地上戦力では2軍団、2師団に6個の戦闘旅団などを投入しているとした。
CNNは最近、ウクライナ情勢を踏まえ米国は当面、10万人の兵力規模を欧州で維持する見通しと報じてもいた。