米海軍、次期艦船を故ギンズバーグ判事にちなんで命名へ

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故ギンズバーグ判事にちなんだ名前の米海軍艦が誕生する/Nikki Kahn/The Washington Post/Getty Images

故ギンズバーグ判事にちなんだ名前の米海軍艦が誕生する/Nikki Kahn/The Washington Post/Getty Images

(CNN) 米海軍は3月31日、次期艦船に連邦最高裁で20年あまり判事を務めた故ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏(享年87)の名前を冠する方針を明らかにした。

女性史月間の最終日に当たるこの日、海軍はT―AO212の識別番号が当てられたジョン・ルイス級給油艦を「USSルース・ベイダー・ギンズバーグ」と命名すると発表した。

デルトロ海軍長官は声明で、次期補給艦をギンズバーグ氏にちなんで命名するのは大変名誉なことと説明。同氏を「女性の権利と両性の平等をうむことなく擁護した歴史的人物」と評した。

ギンズバーグ氏は2020年9月、転移性すい臓がんの合併症のため死去した。最高裁のリベラル派判事を長年務め、人工妊娠中絶の権利や同性婚、投票権、移民、医療、アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)など、国論を二分する社会的争点について進歩的な判断を示した。

米最高裁判事を務めた女性はサンドラ・デイ・オコナー氏に続き2人目だった。

ジョン・ルイス級給油艦は空母打撃群の海上給油に使用され、これまで公民権や人権の闘士にちなんだ名前が付けられてきた。20年7月に80歳で亡くなったジョン・ルイス下院議員は公民権運動の重鎮で、人種隔離に異議を唱え、アラバマ州セルマで投票権を求める行進を主導した。

2番艦の名前の由来となったハーベイ・ミルクは同性愛を公言する男性として初めてカリフォルニア州で公職に選出され、反同性愛運動との闘いのリーダーになった。

デルトロ長官はまた、ギンズバーグ氏の娘ジェーン・ギンズバーグ氏を同艦の後援者に指名した。起工式や命名式、就役式など節目の式典に参加する予定だ。

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