ヘリコプター「ブラックホーク」、初の無人飛行に成功 米DARPA
(CNN) ヘリコプター「ブラックホーク」が米ケンタッキー州フォートキャンベルで操縦士が搭乗しない状態での自動飛行を初めて行ったことがわかった。国防高等研究計画局(DARPA)が試験飛行の成功を明らかにした。
DARPAによれば、ヘリコプターは搭乗者がいない状態で30分飛行した。最初に飛行したのは5日で、7日にも飛行を行った。
今回の試験飛行はDARPAの「ALIAS」プログラムの一環。同プログラムでは「取り外し可能なキット」を既存の軍用機に導入し、高水準な自動化の付加を促すことを目指している。
今回のブラックホークは「UH60A」型で、自動化技術の「シコルスキーMATRIX」を搭載しており、操縦士を必要とせず機体を飛ばすことができる。シコルスキーMATRIXの技術はロッキード・マーチンが手掛けている。
DARPAは声明で、作業量を減らすことで、操縦士は機械ではなく作戦の管理に集中できると指摘。自律ソフトウェアとハードウェアの独特の組み合わせにより、飛行がより高性能でより安全になると述べた。