NY州知事、屋内マスク義務を解除へ 米紙報道
(CNN) 米ニューヨーク州のホークル知事が9日、新型コロナウイルス感染対策として昨年末に発表した屋内でのマスク着用義務の解除を発表する見通しとなった。米紙ニューヨーク・タイムズが、この件について説明を受けた3人の話として伝えた。
現在のルールは、屋内の店舗などが顧客にワクチン接種証明の提示を求め、飲食時以外は常にマスクの着用を義務付けるよう定めている。
このルールは10日に期限切れとなる。ホークル氏は8日、マスク着用義務に関する発表を9日に予定していると述べた。
ホークル氏は昨年12月、オミクロン株の感染者や入院患者、死者が急増するなかでマスク義務化を導入したが、新規感染者数は約1カ月前にピークを超え、現在は減り続けている。
同州の裁判所は先月、保健当局には市民にマスク着用を命じる権限がなかったとして、ルールの執行を認めない判断を下した。しかし控訴審では審理の間、引き続き執行することが認められていた。
マスク着用義務をめぐっては、オレゴン、カリフォルニアなど各州が独自に解除時期を発表する動きが目立っている。
ホークル氏は8日、教師や学校長、保護者らとの会合で、学校が安全に授業を続けてきたことに感謝の意を表し、今後の感染予防についても話し合った。
州が定めた学校でのマスク義務化は、21日に期限切れとなる。ホークル氏が9日の発表で学校での着用に言及するかどうかは明らかでない。