コロナ規制反対デモ2週目に突入 まひ状態の首都、非常事態を宣言 カナダ

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国会議事堂前で国旗を振るデモ参加者=6日、オタワ/Patrick Doyle/Reuters

国会議事堂前で国旗を振るデモ参加者=6日、オタワ/Patrick Doyle/Reuters

(CNN) カナダ全土で続く新型コロナウイルス規制反対のデモは今週で2週目に入った。各地で道路がふさがれ、ヘイトクライム(憎悪犯罪)関連の捜査が行われ、石や卵が投げつけられるなどの事件で逮捕者が出ている。首都オタワのジム・ワトソン市長は6日に非常事態を宣言した。

オタワ市中心部は7日もトラックやデモ隊に占拠された状態にある。警察によると、首都ではヘイトクライムや器物損壊、窃盗などに関連した60件以上の事件捜査が進められている。

1週間前に新型コロナウイルス検査で陽性になったと発表したジャスティン・トルドー首相は、今も隔離されていて、私的な面会のみをこなしている。首相は2回のワクチン接種とブースター接種を受けていた。

トラック運転手で組織する「フリーダム・コンボイ」を発端とするデモの影響で、オタワ市中心部ではほとんどの店が1週間以上も休業や営業時間短縮を強いられている。

オタワ警察のピーター・スローリー本部長は7日、「我々はこの10日間、100%フル稼働してきた。終わるまで休むつもりはない。だがもっと助けが必要だ」と述べ、市長に大幅な増援を要請した。

住民や商店は限界に近付いているとスローリー本部長は述べ、「我々はこれを阻止するためにできる限りのことをやっている。もっと助けが必要だ」と繰り返した。

ワトソン市長はトルドー首相とカナダ安全保障相、オンタリオ州首相らに書簡を送り、「オタワ警察が封じ込められない暴動を鎮圧するため、1800人の警官確保に協力を」と要請した。

「市民は不安と恐怖の中で暮らしている」と市長は述べ、大型トラックが9日連続でクラクションを鳴らし続ける状態は「心理戦に等しい」と訴えている。

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