車いすの男性を射殺した警官に解雇処分 米アリゾナ州

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電動車いすの男性に近づく警官を映したボディーカメラの映像/Tucson Police Department

電動車いすの男性に近づく警官を映したボディーカメラの映像/Tucson Police Department

(CNN) 米アリゾナ州ツーソンの警察は30日、電動車いすの男性(61)を射殺した警官を解雇したと発表し、現場の映像を公開した。

公開されたのは、29日に市内の小売り大手ウォルマートの駐車場と隣のホームセンター大手ロウズの防犯カメラ、警官のボディーカメラがとらえた映像。駐車場で車いすに乗り、警官から離れていく男性が撃たれた場面や、警察無線の音声などが入っている。

ツーソン警察の責任者によると、車いすの男性はウォルマートから工具箱を盗んだ疑いをかけられていた。警官は従業員からこれを聞いて一緒に追いかけ、男性に工具箱のレシートを出すよう求めた。

男性はナイフを取り出して、「これがレシートだ」と答えた。警官はナイフを放すよう指示したが、男性は従わずに前進を続け、「ナイフを置けというなら私を撃つしかない」などと言い返した。

警官はロウズに入ろうとした男性を制止し、その直後から弾丸9発を発射。男性は車いすから落ちて地面に倒れた。背中やわき腹を撃たれ、駆け付けた医療スタッフが死亡を確認した。

同責任者は、警官がこの場面で殺傷力のある武器を使用したことは明らかな違反行為だとして、解雇処分を発表した。

警官側の弁護士はCNNとのインタビューで、公開されたのは映像をつなぎ合わせた一部にすぎないと指摘。これでは警官が銃の使用に踏み切った経緯の全容が分からないと主張した。

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