極右団体プラウドボーイズなどに召喚状、米議会襲撃の調査委
(CNN) 今年1月6日に発生した米議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会は23日、「プラウドボーイズ」や「オースキーパーズ」などの極右団体やそのリーダーに対して召喚状を出した。
両団体ともすでに数十人のメンバーが襲撃事件で訴追を受けている。検察は、こうしたメンバーが選挙人団の手続きを妨害する目的で事前に共謀していたと主張している。
同委員会は、複数の集会で警備を担当した団体「ファースト・アメンドメント・プリトリアン」とそのトップにも召喚状を出した。
トンプソン委員長(民主党)は「今日召喚状を出した個人や団体は、議事堂で暴力が発生した方法や、暴力的攻撃につながる準備について関連情報を持っているとみている」と述べた。
召喚状はこれまで数十人に対して出され、200人以上の証人が証言した。ただ、トランプ前大統領周辺の重要人物の一部は調査を拒否し、証言や文書提出を拒んでいる。
襲撃事件で極右団体は大きな役割を果たした。プラウドボーイズの幹部は警察の警戒線を突破し建物内に侵入する最初の衝突のいくつかに関与した。オースキーパーズのメンバーは陣形を組んで群衆の中を進み、議事堂の円形広間「ロタンダ」に侵入した。事件前にバージニア州のホテルに武器を隠していた疑いもある。
民主党はこれまでのところ、こうした団体が議事堂に侵入した暴力とトランプ氏を直接結び付けることはできていない。トランプ氏の側近と団体メンバーのつながりは多数あるものの、議事堂に暴力的に押し入る計画をトランプ氏自身が知っていたという証拠は欠いている状況にある。