マルコムX殺害で有罪判決受けた男性2人、有罪取り消しへ 半世紀経て

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ムハンマド・アジズさん(写真左)とカリル・イスラムさん(写真右)/Associated Press

ムハンマド・アジズさん(写真左)とカリル・イスラムさん(写真右)/Associated Press

冤罪(えんざい)を晴らす活動を行う非営利法人(NPO)「イノセンス・プロジェクト」と弁護士らは、1966年の有罪判決の取り消しを求める共同の申し立てを18日に提出すると述べた。

人種差別と闘う最も強力な代弁者の一人だったマルコムXは、65年2月21日、ニューヨークのオーデュボン・ボールルームの壇上に上った後銃撃を受けて死亡した。

66年の裁判では3人の男性が無期刑の有罪判決を受けた。当時トーマス・ヘーガンとして知られたムジャヒド・アブドゥル・ハリムさんはそのうちの一人で、自身の関与を認めた一方、アジズさんとイスラムの無実を主張していた。

アジズさんとイスラムさんも何年も自らの無実を主張。アジズさんは判決から50年以上経った現在も汚名をそそごうとしている。

イノセンス・プロジェクトによると、アジズさんやイスラムさんとマルコムXの殺害を結びつける物理的な証拠は存在しなかった。アジズさんにはアリバイもあり、事件当時、脚を負傷し自宅にいたという。アジズさんは事件を扱った米ネットフリックスのドキュメンタリー番組で「事件はラジオで聞いた」と語っていた。

この番組では事件に関する多数の疑問が浮上し、バンス検事による再調査が昨年始まった。検察はイノセンス・プロジェクトと協力して調査を進めていた。

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