米同時多発テロの捜査記録、一部を機密解除して初公開 FBI

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米連邦捜査局(FBI)は、2001年の米同時多発テロ事件に関連する捜査記録の一部を機密解除して初めて公開した/Samuel Corum/Bloomberg/Getty Images

米連邦捜査局(FBI)は、2001年の米同時多発テロ事件に関連する捜査記録の一部を機密解除して初めて公開した/Samuel Corum/Bloomberg/Getty Images

ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は11日、2001年の米同時多発テロ事件に関連する捜査記録の一部を機密解除し、初回分を初めて公開した。

バイデン米大統領の大統領令を受けたものだが、相当な編集を加えた上での文書公開となっている。事件から20年を迎えた節目での開示ともなった。

機密解除された文書は2016年のもので、ハイジャック実行犯の少なくとも2人に提供したとみられる後方支援の疑惑に関する捜査の詳細が記されている。この後方支援にはサウジ領事館のサウジ人館員と米ロサンゼルスにいたサウジの情報機関要員と疑う人物が関係していたという。

文書には、ロサンゼルスにいた学生と称するサウジ人にFBIが疑惑を募らせることになった多数の関係筋や目撃者の証言も含まれていた。FBIはこの学生をサウジの情報機関要員ともにらみ、ハイジャック犯2人への旅行面での支援、宿泊や資金援助での便宜供与に深く絡んでいたともみていた。

バイデン大統領の公開命令を受けワシントンのサウジアラビア大使館は最近、FBI捜査記録の開示を歓迎するとの立場を表明。同国が同時多発テロ事件の共犯であるとの疑いは全面的に間違いであるとも主張していた。

バイデン氏の大統領令は、同時多発テロ事件の遺族らが送付した書簡に対応したもの。書簡では、サウジ政府当局者がテロを支持し関与していたことも示唆していた。

遺族らの書簡送付後、米司法省は公開に向け、事件に関連しこれまで機密扱いとなっていた情報や文書を見直すと発表していた。

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