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米情報機関、武漢研究所の膨大な遺伝子データを調査 コロナ起源解明で CNN EXCLUSIVE

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米国の情報機関がウイルス試料を含む中国・武漢の研究所の膨大なデータを入手し調査を進めている/Getty

米国の情報機関がウイルス試料を含む中国・武漢の研究所の膨大なデータを入手し調査を進めている/Getty

ワシントン(CNN) 米国の情報機関が、中国・武漢の研究所で扱われていたウイルス試料の遺伝子情報を含む膨大なデータを入手し、調査を進めていることが分かった。事情に詳しい複数の情報筋が明らかにした。一部の当局者はこの研究所について、新型コロナウイルスの流行の発生源になった可能性があるとの見方を示している。

米情報機関がいつ、どのようにしてこれらの情報を入手したのかは不明。ただ、この種の遺伝子データの生成や処理に使われる機器は通常、外部のクラウドベースのサーバーに接続されており、ハッキングの可能性もあるという。

膨大な生データを使用可能な情報に変換する作業にはさまざまな困難が伴う。全データを処理する計算能力の確保が必要となるため、各情報機関はエネルギー省傘下の国立研究所にあるスーパーコンピューターを利用している。

マンパワーの問題もある。調査にかかわる政府の研究者は複雑な遺伝子配列データを解釈できるスキルや、機密取り扱い資格だけでなく、標準中国語を話す能力も必要になる。これらの情報は中国語で専門用語を使って書かれているためだ。

新型コロナウイルスの起源をめぐっては現在、米当局が90日間の検証作業を実施中。検証作業にかかわる当局者は、今回の情報が新型コロナウイルスが動物から人間にうつった経緯の解明に役立つことに期待を寄せている。新型コロナウイルスが研究所から漏れたのか、あるいは野生動物から人間に感染したのかを決定するには、この点の解明が不可欠になるという。

米政府内外の調査員は以前から、武漢ウイルス研究所で扱われていた2万2000のウイルス試料の遺伝子データを入手しようとしてきた。このデータは2019年9月に中国当局者によってインターネットから削除され、以降、中国は初期のコロナ症例に関する生データを世界保健機関(WHO)や米国に提出するのを拒んでいる。

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