中国のコロナ感染の端緒、いまだ把握出来ず 米国家情報長官

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中国のコロナ感染の端緒について米上院の公聴会で言及したヘインズ国家情報長官/Joe Raedle/Getty Images

中国のコロナ感染の端緒について米上院の公聴会で言及したヘインズ国家情報長官/Joe Raedle/Getty Images

ワシントン(CNN) 米情報機関を統轄するヘインズ国家情報長官は14日、中国での新型コロナウイルス感染の端緒について、「米情報機関はどこで、いつ、いかにして広まったのかをいまだ正確に把握していない」と認めた。

世界規模の脅威に関する米上院情報委員会の公聴会で表明した。ただ、2つの主要な仮説を注視し続けているとし、感染した動物と人間の接触から自然的に発生した可能性と研究所での事故説に触れた。

長官の今回の発言は、米情報機関が約1年前に出した声明と同一の内容となっている。

同委に他の情報機関幹部と共に同席したバーンズ米中央情報局(CIA)長官はヘインズ氏の見解に同意。その上で、「中国指導部が新型コロナに関する初期段階の十分なデータ提供などで世界保健機関(WHO)に全面的に協力的でなく、透明性もなかったことは専門家にとって明白」と述べた。

米情報機関筋は先月、CNNの取材に情報機関は2つの仮説のどちらかに傾斜しているわけではないと指摘。「中国さえも真相を知っていないなかで、我々が真相にたどり着くことは決してないかもしれない」とし、「中国は真相を得ることに関心はない。そういうなかで彼らをスパイし、真相を突きとめることは難しい」と述べていた。

同筋はまた、(中国・武漢の)海鮮物市場が感染拡大の最初の舞台ではなかったことを示唆する有力な証拠が増え始めているとも説明した。

諜報(ちょうほう)機関の情報を提供しあう英語圏5カ国「ファイブ・アイズ」(米、英、豪、カナダ、ニュージーランド)に加わる政府当局者は研究所の事故説に関連し、中国側のデータ不足などがあり全く捨てられているわけではないとも明かしていた。

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