脳むしばむアメーバに汚染の水道、消毒に数カ月の見通し 米

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米テキサス州レイクジャクソンを訪れ記者会見を行うアボット州知事=29日/Marie D. De Jesús/Houston Chronicle/AP

米テキサス州レイクジャクソンを訪れ記者会見を行うアボット州知事=29日/Marie D. De Jesús/Houston Chronicle/AP

(CNN) 米テキサス州南東部の水道水から脳をむしばむアメーバ「ネグレリア・フォーレリ」が見つかった問題で、同州の当局者は2日までに、汚染された水道の消毒には数カ月かかるとの見通しを示した。先月には6歳の男の子がこのアメーバに感染し死亡している。

アボット州知事は9月29日の記者会見で、レークジャクソン市の水道から感染して男児が亡くなったことは痛ましい悲劇だと述べ、再発防止を誓った。

米疾病対策センター(CDC)によると、ネグレリア・フォーレリへの感染はまれだが、感染した場合は死に至るケースが大半だ。

同州環境品質委員会の幹部、トビー・ベーカー氏は、当局が24時間体制で取り組んでいるものの、問題解決までは時間がかかるとの見方を示す。

ベーカー氏は「まず沸騰水を通す必要があり、これに2、3週間かかる。その後、塩素のレベルを水道システム全体を洗い流しこのアメーバを殺す水準にまで引き上げる必要がある。これにはさらに最大60日間かかる可能性がある」と説明した。

アボット氏は、今回の問題が新型コロナウイルスの流行と重なったことで市民にさらに負担をかけるとの認識を示し、多数の民間団体が水の供給に寄与してくれていると述べた。

今後の課題はこの致死性の高いアメーバがどこから、どのように水道に入り込んだのかの特定だ。アボット氏は関係する当局を総動員して対応すると述べた上で、「再発する懸念は極めて小さい」との見解を示した。

アボット氏は先月25日にレークジャクソンを含むブラゾリア郡に災害宣言を出した。

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