米加州山火事、焼失面積50万ヘクタール超に 天候は消火活動に味方
(CNN) 米カリフォルニア州で猛威を振るう山火事は、気温の低下と風の勢いが収まったことに助けられ、ここへきて対応のめどが立ちつつある。地元の消防当局が25日に明らかにした。
同州では今月15日以降、650件を超える山火事が発生。多くは落雷を原因とし、ここまでの焼失面積は50万ヘクタール以上となっている。これはニューヨーク市6つ分の面積をさらに上回る広さだ。
カリフォルニア州消防当局によると、これらの山火事で7人が死亡し、1400棟以上の建物が損壊した。
それでも現状の湿度の上昇と風速の低下は、消防士らの助けとなっている。消防当局幹部は25日、消防士らの多くが24時間の交替制で消火活動に当たっていると述べた。
同日には州北部で、複数の避難指示や警告が解除された。ソノマ郡は多数の住民に対し帰宅を許可。ナパ郡は避難指示の一部について、警戒レベルを警告へと引き下げた。またサンタクララ郡で出ていた警告はすべて解除された。
今回サンノゼ東部とベイエリア北部で発生した2件の山火事は、焼失面積がそれぞれ約14万7000ヘクタール、約14万3000ヘクタールと、州内で過去に起きた記録に残っている山火事の上位3つに入る規模だった。