米、香港との犯罪人引き渡し条約を停止 自治失われつつあると懸念

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米国が、香港との間で結んでいた犯罪人引き渡し条約を停止する/ANTHONY WALLACE/AFP/Getty Images

米国が、香港との間で結んでいた犯罪人引き渡し条約を停止する/ANTHONY WALLACE/AFP/Getty Images

香港(CNN) 米政府は19日、香港との間で結んでいた犯罪人引き渡し条約を停止すると発表した。中国政府が新たに施行した 「香港国家安全維持法(国安法)」により、香港の自治が失われつつあるとの懸念が背景にある。

米国務省は同日声明を出し、香港との間で結んでいた犯罪人引き渡し条約と受刑者移送条約、所得に対する相互課税の免除の3つの合意について停止もしくは撤廃する意向を表明した。

米政府は、中国政府が英国との間で約束した香港の高度な自治を阻害していると非難。ポンペオ国務長官はツイッターで、条約停止に至った理由について、中国共産党が「香港の人々の自由と自治を破壊する」ことを選択したためだと述べた。

1997年に英国から中国へ返還されて以降、香港は通商と安全保障において米国との間で特別な地位を与えられてきた。そのことは中国政府からの高度な自治を獲得する前提となっていた。

ところが今年6月下旬、数カ月にわたる民主化要求の大規模デモなどを受け、中国は国安法を施行。国家分裂や政権転覆、テロ活動、また外国勢力と結託して国の安全を脅かす行為を犯罪と規定した。

米政府などは同法によって香港の自由な風土に萎縮効果が生じ、言論並びに報道の自由が著しく棄損されると批判。先月14日にはトランプ米大統領が、国安法施行を受ける形で、香港に対する通商上の優遇措置を廃止する大統領令に署名していた。

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