米ワシントン州のはしか患者35人、知事が非常事態宣言

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米ワシントン州ではしかの感染拡大による非常事態宣言が出た/US Centers for Disease Control and Prevention

米ワシントン州ではしかの感染拡大による非常事態宣言が出た/US Centers for Disease Control and Prevention

(CNN) 米ワシントン州ではしか(麻疹)が流行し、27日までに35人の患者が確認された。インズリー知事は非常事態を宣言している。

インズリー氏は25日に出した非常事態宣言で、はしかは感染力が強く、幼い子どもでは命にかかわることもあると警告した。

州南部のオレゴン州境沿いにあるクラーク郡で34人の感染が確認された。当局者らによると、このうち30人ははしかワクチン接種歴がなく、残る4人は未確認。34人中、24人が1~10歳の子どもだという。同郡ではこのほか9件の疑い例も報告されている。

最大都市シアトルのあるキング郡でも1人、50代男性の患者が見つかった。郡のウェブサイトは「疑い例」としているが、インズリー氏の発表によれば感染が確認された。郡当局によると、この男性は最近、クラーク郡を訪れていた。

ワシントン州保健省は調査、検査などによる感染管理体制を敷き、州防衛省も支援の準備を進めている。

はしかは患者のせきやくしゃみによる飛まつなどで感染する。クラーク郡と隣接するオレゴン州ポートランドでは今月、はしか患者がプロバスケットボールの試合を観戦していたことが分かった。このほかにもポートランド国際空港や、クラーク郡の病院、学校、店舗などで感染が広がったとみられる。

米国では2000年にはしか撲滅が宣言されたが、近年、ワクチン接種を受けない子どもが増加傾向にある。

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