移民親子の引き離し措置、米厚生長官は「寛容」を強調

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移民親子の再会措置で遅れが出ていることについて、アザー厚生長官は身元確認を徹底しているためと説明した

移民親子の再会措置で遅れが出ていることについて、アザー厚生長官は身元確認を徹底しているためと説明した

(CNN) トランプ米政権がメキシコから不法入国した親子を引き離している問題で、米連邦地裁の命令に基づき、一部の親子を再会させる措置が10日に期限を迎えた。実際に再会できた親子は対象者の半分以下にとどまっているが、アザー厚生長官は同日、CNNの番組で米当局の「寛容さ」を強調した。

連邦地裁は先月27日、引き離しを中止して親子を再会させるよう当局に命令。子どもが5歳未満の場合は14日以内、5歳以上の場合は30日以内と期限を設けていた。

しかし14日後の10日夜までに、再会措置の対象とされた5歳未満の子ども102人のうち、親と再会できたのは38人。27人の子どもは対象外と判断され、残る37人については家族からの確認や身元調査の結果、すでに送還された親の居場所判明などを待っている状況だという。

米・メキシコ国境ではトランプ政権の方針により、不法入国を試みた大人が全員訴追され、親から引き離された子どもたちが数週間から数カ月にわたって保護施設に収容されている。

この方針には国際社会から非難が集中し、再会措置の遅れにもさらに批判が強まっている。医師らの団体は、親から引き離された子どもの心には生涯にわたって傷が残る恐れがあると指摘する。

アザー氏はCNNのインタビュー番組で、保護施設に報道陣のカメラを立ち入らせない理由を繰り返し問われ、「施設の運営方法について隠すことは何一つない」と強調。不法入国の子どもを保護する措置は「米国による最も寛容で慈善的な行動の一つだ」と述べた。

さらに、各施設では善意にあふれた職員が、愛情を込めて子どもたちの世話をしていると語った。

再会した親子が半数にも満たない状況については、一人ひとりの子どもについて親が危険な人物ではないか、実の親なのかを徹底的に調べているからだと説明。「子どもの福祉を守りながら家族を再会させることが、我々の主な任務だ」と語った。

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