ハリケーン被害の米領バージン諸島、国立公園が再開

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米領バージン諸島を形成するセント・ジョン島内の国立公園にあるトランク・ベイ

米領バージン諸島を形成するセント・ジョン島内の国立公園にあるトランク・ベイ

(CNN) 今年9月に襲った2つのハリケーンで壊滅的な被害を受け、100日以上かけて復旧作業に取り組んできた米領バージン諸島の国立公園が、このほど再開にこぎ着けた。

米国のジンキ内務長官は20日夜の記者会見で「バージン諸島国立公園には米国内でも特に美しい海岸があり、島の経済に大きく貢献している」と語った。

バージン諸島の経済は観光業に大きく依存している。その中心となるのが、セント・ジョン島の3分の2近くとその沖に広がるカリブ海の約20平方キロに設定された国立公園だ。

米国立公園局によると、バージン諸島には昨年、50万人以上の観光客が訪れ、約7000万ドル(約79億円)を消費した。これによって900人の雇用が維持された。

9月にハリケーンが襲った後、国立公園局と魚類野生生物局、森林局から連邦職員445人が現地へ派遣され、公園職員とともにがれきの除去や公共サービスの復旧、観光客向け施設の整備などを進めてきた。

公園の責任者によると、今後さらに公園内で沈没したり海岸に打ち上げられたりした64隻の船を片付けたり、公共サービスや道路、公園施設の復旧工事を仕上げたりする作業が残っている。

園内で人気を呼んでいた全長約205メートルのシュノーケリング・コースは、標識が動いただけで無事に残ったという。

同諸島の観光局長も「公園再開は観光業界全体を勇気づける重要な節目だ」と語った。

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