ロシア選挙介入疑惑、機密文書リークの女を起訴 米司法省

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(CNN) ロシアが昨年の米大統領選に介入した疑惑をめぐる米国家安全保障局(NSA)の機密文書をメディアに流したとして、米司法省は5日、連邦政府に国防、情報関連のサービスを提供している民間企業の従業員を起訴したと発表した。

ジョージア州で民間企業「プルリバス・インターナショナル・コーポレーション」に勤務していたリアリティー・リー・ウィナー被告(25)は、政府の最高機密情報にアクセスできる立場を利用し、盗み出した文書をメールでニュースメディアに送付したとされる。被告は5日に初出廷した。

ローゼンスタイン司法副長官は同日の声明で「機密文書を許可なく公開することは我が国の安全を脅かし、政府への信頼を損なう行為だ」と述べた。

情報筋がCNNに語ったところによると、ウィナー被告がリークした文書は、オンラインメディア「インターセプト」が5日に詳しく報じたNSAの機密メモと同じものだった。

メモには5月5日の日付があり、昨年の大統領選で投票システムの請負業者に対し、ロシア軍の情報部門が仕掛けたとされるサイバー攻撃の詳細が書かれていた。ただし、この攻撃が投票結果に影響を及ぼした形跡はないとされる。

サイバー攻撃の件は今年1月、米情報当局の報告書でも指摘されていた。機密メモの内容は報告書と一致している。

インターセプトの記事は、機密メモが匿名の人物から提供されたと伝えていた。

ウィナー被告は検察の調べに対して機密文書を意図的に漏らしたことを認め、今月3日に逮捕されていた。最大で禁錮10年の刑を言い渡される可能性がある。

担当弁護士は、同被告が「自分の力の及ばない何かに巻き込まれただけ」だと主張している。

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