米大統領、対ISIS作戦巡りトルコ大統領と会談へ
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスは29日、中国で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の場でオバマ大統領がトルコのエルドアン大統領と会談すると発表した。
発表によると、会談では過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)掃討作戦について話し合う。両国の首脳会談は、7月に起きたトルコのクーデター未遂事件以来初めて。対ISIS戦略を巡って両国の間には亀裂が生じており、米政府はトルコがシリアの反体制派を攻撃しているとして非難していた。
ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官によると、会談ではそうした問題について話し合うほか、米国はクーデター未遂に揺れるトルコへの支持も表明する。
ただ、トルコ政府は米国に住むトルコ人のイスラム指導者がクーデター計画に関与したとして米国に対し身柄の引き渡しを求めたのに対し、オバマ政権は証拠を提示するよう要求している。
ホワイトハウスによれば、オバマ大統領は中国滞在中に習近平(シーチンピン)国家主席とも公式会談して気候問題やサイバーセキュリティー問題について話し合う。ロシアのプーチン大統領とも接触する見通しだが、公式会談は予定していないという。
続くラオス訪問では、フィリピンのドゥテルテ大統領とも会談する。ドゥテルテ大統領は就任以来、強硬な麻薬撲滅対策が非難の的になっており、米国側は、麻薬取引にかかわった人物の司法外殺人に対して懸念を伝える意向。