高まるジカ熱の脅威、米CDC「当初の想定より恐ろしい」

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感染源となる蚊の駆除を行う当局者=ブラジル・レシフェ

感染源となる蚊の駆除を行う当局者=ブラジル・レシフェ

9月にはワクチンの臨床試験が始まる見通し。NIAIDでは現存する62種類の医薬品についてもジカ熱治療の可能性について調べ、うち15種類についてはさらに研究を進める方針。ただし効果が確認できるとは限らないとしている。

ジカ熱のウイルスが神経組織に感染する仕組みについても、マウスやサルを使った実験で解明が進められている。

米国でジカ熱がどの程度広がるかは予測できていない。米本土でこれまでにCDCが確認したジカ熱の症例は346例。大部分は流行国への渡航経験がある患者で、米本土で蚊に刺されて感染した症例は現時点で報告されていないという。

一方、プエルトリコや米領サモア、米領バージン諸島で確認された354例は、現地での感染が大半を占める。プエルトリコの感染者は数十万人に上る可能性があり、小頭症の新生児の増加が懸念されるとシュチャット副所長は話している。

CDCなどは米議会に対し、ウイルス感染を食い止めるために19億ドル(約2050億円)の臨時拠出を承認するよう改めて促した。臨時拠出は米政府が2月に議会に要請したもので、まだ承認には至っていない。

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