盲導犬失格の犬、てんかん発作を知らせる能力発揮 米

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「タクシー」の活躍が認められ、学校の記念アルバムにも載った=TERESA BENKIさん提供

「タクシー」の活躍が認められ、学校の記念アルバムにも載った=TERESA BENKIさん提供

(CNN) 米国で盲導犬になれなかった犬が、てんかんの発作を知らせる能力を発揮して活躍している。その功績が評価され、飼い主の少女が通う中学校の記念アルバムにも写真が掲載された。

ゴールデンレトリバーとラブラドルのミックス犬「タクシー」は、盲導犬になる訓練を受けたものの、猫を見ると追いかけてしまうくせが直らず、訓練を修了できなかった。

しかし盲導犬とは別の能力を見出され、テキサス州サンアントニオに住むレイチェル・ベンキさん(14)のもとに4年前にやってきた。

レイチェルさんは生まれつきの脳の障害のため、幼い頃からてんかんの発作に見舞われてきた。タクシーに出会ってからは学校にも連れて行くようになり、タクシーは欠かさずレイチェルさんに寄り添って発作の兆候を知らせ、発作が起きるとレイチェルさんを助けた。

家族によれば、タクシーが発作を予知して知らせてくれたことはこれまでに何度もあった。レイチェルさんが必ず左側に倒れることも分かっていて、タクシーは常に左側に付き添い、倒れた時の衝撃を和らげる姿勢を取るという。

レイチェルさんと並んでタクシーが掲載された記念アルバムの写真はインターネットで広まり、発作を知らせる犬の存在を広く知ってもらうきっかけにもなった。

ただし患者の支援活動などを行っている非営利組織では、発作を事前に予知できる犬の事例は散発的に報告されているにすぎず、実証のための研究はまだほとんど行われていないと指摘している。

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