銃乱射容疑者の「女性蔑視」、ツイッターで議論に

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(CNN) 米カリフォルニア州南部アイラビスタで起きた銃乱射事件の容疑者が「女性たちへの復しゅう」を唱えていたとの情報を受け、短文投稿サイトのツイッターでは、女性蔑視(べっし)の風潮を巡る議論が盛んに交わされている。

エリオット・ロジャー容疑者(22)は23日夜、大学生6人を殺害した末に自殺したとされる。同容疑者は事件の前に書いていた手記や動画共有サイト「ユーチューブ」への投稿ビデオで、自分を相手にしてくれない女性たちに対する恨みを晴らすと宣言していた。

手記には、女性たちの「残酷さ」に復しゅうし、自分の「手に入らない」対象をすべて破壊すると書かれていた。

事件直後の24日、ツイッターには「#YesAllWomen」というハッシュタグが作られた。「女性はだれでも」といった意味の表現だ。

女性の権利を主張する運動の中で男性側が批判される時、反論として使われるのが「男性がだれでもそうだというわけではない」という決まり文句。YesAllWomenにはこれに対抗する形で、「女性はだれでも、日常の中で嫌がらせや差別を経験する」との主張が込められているようだ。CNNはハッシュタグを作ったとされる人物にコメントを求めたが、返答を得られなかった。

このハッシュタグが付いたツイートは、27日午前の時点で100万件を超えた。男性の「獲物」として女性を品定めする風潮への批判や、女性自身が男性から暴力や嫌がらせ、差別を受けた実体験を明かす書き込みが相次いでいる。ある女性は「混雑したバーで痴漢に遭ってから、スカートの下には短パンをはくようにしている」と書き込んだ。

中には男性からのツイートもある。米女優ケリー・ワシントンさん、英作家ニール・ゲイマンさん、米コメディアンのパットン・オズワルトさんといった有名人もコメントを寄せた。

さらに議論はインドやアフリカで続発する強姦事件や、米国内の大学での性暴力といった問題に及ぶなど、大きな広がりをみせている。

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