竜巻追跡チームの3人も犠牲に 米オクラホマ

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竜巻追跡チームも犠牲に 米オクラホマ

(CNN) 米オクラホマ州の州都オクラホマシティー近郊を5月31日に襲った大規模な竜巻で、データ収集などのために竜巻を追跡していたチームの3人が死亡していたことが分かった。遺族らが2日、CNNに語った。

死亡が判明したのは、竜巻観測プロジェクト「TWIXTEX」を率いるティム・サマラスさんと息子のポールさん、カール・ヤングさん。現場の路上では2日、3人が乗っていたトラックの残骸を撤去する作業が行われた。車体は原形をとどめないほどにねじれ、窓が粉々に割れていた。

ティムさんは米科学団体ナショナルジオグラフィック協会から助成金を受けるなどして、竜巻や雷の早期警戒を目指す研究に取り組んできた。2004年にはCNNとのインタビューで、「竜巻にできるだけ近づいてデータを取ることも仕事のひとつ」と話していた。

竜巻を追跡する3人の仕事ぶりは、11年秋まで5年間にわたって放映された米ディスカバリーチャンネルの番組「Storm Chasers(追跡!竜巻突入チーム)」で紹介された。3人は気象専門家の間でも研究者として高く評価され、ティムさんには「常に安全を第一に考え、決して危険を冒さない人物」との定評があった。

専門家らによると、31日の竜巻は大きさや速度、方向を素早く変えながら予想外の経路をたどった。ソフトボールほどの大きさのひょうも降り、道路に大きな被害が出ていたという。

オクラホマシティーの竜巻では、この3人を含む計9人の死亡が確認されている。同市消防当局は2日、新たに大人2人と子ども3人の遺体が見つかったと述べたが、同日夜の時点で確認は取れていない。

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