NYの病院で患者の移送大作戦 「サンディ」被害による停電で

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
U.S. Navy提供

U.S. Navy提供

ニューヨーク(CNN) 大型の温帯低気圧に変わったハリケーン「サンディ」の直撃を受けたニューヨークでは病院も被害に遭い、多数の入院患者が避難を余儀なくされた。

米国有数の規模を誇るベルビュー病院は、マンハッタンのイーストリバー沿いに建つ。だがサンディ直撃で地下階が浸水被害に遭い、自家発電用の燃料ポンプと水のポンプが破れてしまった。病院は停電し、32基あるエレベーターもすべて使えなくなったと関係者は言う。

そこで州兵が出動、階段を使って患者を下ろす大作戦が始まった。725人の入院患者の半数超が移送され、残る260人も1日中には避難を終えるという。病院の外では、患者を他の病院に運ぶために数十台の救急車が列を作った。

病院再開の予定は立っていない。「2~3週間のうちに病院を元の状態に戻して再開できれば上出来だ」と関係者は述べている。

そこから数ブロック離れたニューヨーク大学ランゴン医療センターでも、集中治療室にいた新生児を含む約260人の患者を避難させた。

場合によっては懐中電灯の光だけを頼りに、病院スタッフは長い階段づたいに患者を運び下ろした。同センターではこれほどの浸水被害を予測できず、事前の避難は行わなかった。

だが29日夜にサンディがニューヨークを直撃すると、同センターの地下階および低層階、そしてエレベーターシャフトは深さ3メートルを超える水に沈み、センターは停電した。

「事態は予想を超えて急速に悪化した。過去に洪水が起きた例はなかった」と、同センターのアンドルー・ブロットマン医師は語った。

「USA」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]