神への祈りと「天罰」と、SNSにみる宗教観 米

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住宅地が砂に埋まる 「サンディ」猛威の爪あと

(CNN) 米東海岸に大きな被害をもたらした温帯低気圧「サンディ」の通過とともに、インターネットの交流サイト(SNS)などには「神」を巡るさまざまなコメントが書き込まれた。

まず目立ったのは、「神の加護」を祈るメッセージだ。ニューヨークの街やニュージャージー州の海岸の惨状が伝わるにつれ、「アラーの神よ、人々に安全を」「無事を祈ります、アーメン」と、宗教や国籍にかかわらず、世界各地から祈りの言葉が寄せられた。

嵐の現場からは、「神への感謝」を示す書き込みが多かった。フェイスブックでは、30日朝までにシェア(共有)された回数の多かった単語の8位に、感謝の心を示す「thankful」が入った。ツイッターでも「祈ってくれた皆さんと神様に感謝します。無事でした」といった言葉が交わされた。

一方では少数ながら、サンディを「天罰」「神の審判」とみる声も上がった。フェイスブックには「神様はすべて覚えている。あなたたちのNATOがわたしたちを爆撃した。今度はそちらの番だ。セルビアより」「他者の宗教を見下し、他国を破壊し、アフガニスタンやリビア、シリアで多数の人々を殺した罰だ」などの書き込みがあった。

これに対し、神の存在を否定する意見や、「神様のせいではない」との見方を主張する人もいて、CNNのコメント欄では激しい論争が繰り広げられた。

フェイスブックには「祈りなど役に立たない。本当に手を差し伸べたいと思うなら、支援物資を送ったりボランティアに出かけたりするべきだ」との声が寄せられた。「サンディは天罰などではない。気候変動の問題を議論しようとさえしない私たちの態度が浮き彫りになっただけ」というツイートもあった。

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