ファストフード販売再開を許可、アフガン駐留米軍基地
(CNN) アフガニスタン駐留米軍当局は11日までに、基地内で今年初期に禁止されていたファストフード販売を再び認めることを明らかにした。米軍機関紙のスターズ・アンド・ストライプスが9日、駐留米軍陸軍司令部のマービン・ヒル最先任上級曹長の発言として報じた。
「バーガーキング」「ケンタッキーフライドチキン」などのファストフードの販売禁止はマクリスタル前駐留米軍司令官が今年2月に打ち出していたもので、店舗が基地内で一定の場所をとり、補給も必要だと基地運営が制約されることなどを理由に挙げていた。前司令官の副官は、基地は戦闘地帯であり、遊園地ではないとの考えも示していた。
マクリスタル前司令官はその後、米軍増派戦略などをめぐってオバマ政権高官と衝突し、今年の夏に更迭されている。後任となったペトレイアス司令官は就任後、ファストフード禁止の再検討を表明し、スターズ・アンド・ストライプス紙に対し、下士官らとの協議をへて販売再開を承認するとの決定を下したと述べた。
ヒル最先任上級曹長は、ペトレイアス氏が司令官を兼ねる北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)のブログで、ファストフード店はアフガン軍事作戦で役目を果たしているとし、兵士の日常の士気を継続させる効果があると述べた。
アフガン内にある米軍基地でのファストフード店開店は最終的に各司令官の判断に委ねられる。