中国発の最長の直行便、来月就航へ 深センからメキシコ市まで1万4100キロ
(CNN) 中国南方航空は5月11日から、広東省深セン市とメキシコ首都メキシコ市を結ぶ初の直行便を就航させる。中国発の乗り継ぎ無しの定期商業便としては最長のものになる。
この便は片道約1万4147キロの距離を飛行する見通し。
中国南方航空の発表によると、初回のフライトは中国南部の大都市・深センを5月11日に出発し、乗り継ぎ無しで16時間かけてメキシコ市に向かう。その後の出発日は火曜日と土曜日となる。
復路はこれよりもう少し過酷で、フライトの時間は21時間20分に上ると推定されている。復路便は5月12日を皮切りに、水曜日と日曜日に運航する見通し。
深センを拠点とする「SZニュース」の報道によると、往復便のフライトコードは「CZ8031/2」を使用。機材はエアバスA350型機が就航するという。
この路線は中国南方航空が運航する1万2871キロの広州・ニューヨーク路線を抜いて、中国の空港から出発する商業便として最長のノンストップ便になる。
現在、世界最長のノンストップ便の座を占めているのは、シンガポール・ニューヨーク間の1万5332キロを結ぶシンガポール航空の路線。片道約19時間かかる。
中国は昨年、2020年初めに新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が発生してから初めて観光客の受け入れを再開した。以降、航空会社は欧米への長距離便をはじめ、パンデミック中に停止または大幅減便していた路線を再開している。
当時の国営新華社通信の報道によると、中国南方航空は17年4月に広州とカナダのバンクーバー、メキシコ市を結ぶ路線を就航させ、中国で初めてメキシコ行きの便を運航する航空会社となった。