機内で暴れる乗客激増、昨年は最悪を記録 米航空当局

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米アトランタ国際空港のチェックインカウンターで列に並ぶ旅行者ら/Elijah Nouvelage/Bloomberg/Getty Images

米アトランタ国際空港のチェックインカウンターで列に並ぶ旅行者ら/Elijah Nouvelage/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 旅客機の乗客による乗務員への暴行や、泥酔、罵倒といった問題行動が激増している。米連邦航空局(FAA)の統計によると、2021年に米国で報告された問題行動の件数は過去最悪を記録した。

FAAによると、12月31日までに報告された乗客の問題行動は5981件に上った。このうち約72%に当たる4290件はマスクに関連した事案だった。

乗客の問題行動を一切容認しない「ゼロトレランス」の方針をFAAが発表してから13日で1年。違反した乗客は警告やカウンセリングの手順を経ずに、直接的に罰金や禁錮を言い渡されることもある。この方針の期限は当初、21年3月までとされていたが、連邦政府のマスク義務付けが解除になるまで延長された。

FAAは21年まで乗客の問題行動に関する統計は取っていなかったが、20年後半から急増したことを受けて21年から統計を取り始めた。

ただ、捜査対象となるような重大事案については1995年から統計を取っている。

1995年~2020年にかけて捜査が開始された事案は年間の平均で182件だった。しかし21年はFAAが捜査を開始した事案が1081件に上り、それまでの平均に比べて494%増となった。

しかしFAAがゼロトレランスの方針を発表した後、こうした事案の発生率は21年初めに比べると減少し、9月には50%減となった。それでも20年末に比べれば2倍を超えている。

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