市民酷評の新「観光名所」、わずか半年で閉鎖 英ロンドン
(CNN) 英ロンドンの新しい観光名所として登場した「マーブル・アーチ・マウンド」が、開業からわずか半年で閉鎖になった。地元ウェストミンスター区議会が600万ポンド(約9億4000万円)をかけて鳴り物入りで建設したものの、昨年7月の開業以来、市民の大きな失望の種になり、SNSには揶揄(やゆ)のコメントがあふれていた。
マーブル・アーチ・マウンドの営業は9日で終了。閉鎖を前に、入口や公式サイトで入場チケットが無料配布されていた。
ハイドパークとオックスフォードストリートの角に位置する同マウンドは、同区の「スマート化、緑化」を目指す一環として計画された。訪れた人は緑豊かな美しい光景を展望でき、内部では光のエキシビションが楽しめるという触れ込みだった。
ところがオープンしてみると、まだ明らかに未完成の状態に入場者はショックを受けた。SNSに投稿された写真には、建設に使われた足場がむき出しのままの光景が映っており、宣伝されたような豊かな緑もほとんど存在していなかった。