写真特集:北京五輪の変わり果てた競技会場を見る
草木の生い茂るかつての競技施設に放置されたマスコット2体/GREG BAKER/AFP/Getty Images
(CNN) 2008年の夏季五輪北京大会から10年。かつての会場が廃墟と化して雑草に覆われる光景を、写真家のグレッグ・ベイカー氏が撮影した。
会場の多くは当時、五輪のために新たに建設された。用地を確保するために住民を移転させ、以前からあった建物をブルドーザーで破壊する手法が批判を浴びた。
ベイカー氏が最近カメラに収めたのは、ビーチバレーボールの競技場に草が生え、カヤックのコースにがらくたが散乱し、自転車レースのゴールが樹木に覆われる風景。ゴールラインのあたりで野菜を育てる人の姿もある。
完成することのなかったショッピングセンターの裏に、マスコットの「福娃(フーアー)」が転がっている。
北京では22年冬季五輪も開催される。夏冬両方の開催地となる都市は初めて。新たなマスコットの公募も始まった。08年大会で建てた施設の一部は再利用される見通しだ。
メーン会場となった「鳥の巣」競技場は今も人気の観光名所。22年の開会式、閉会式はここで開催される。
「水立方(ウォーターキューブ)」と呼ばれた水泳センターは、「氷立方(アイスキューブ)」として生まれ変わる予定だという。
そのほかの跡地にも新たな命が吹き込まれるのかどうか、今はまだ分からない。当分の間はこうして寂れたまま、放置されることになりそうだ。