公の場でのトップレスや性行為禁止、リゾート地マジョルカ島

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観光客でにぎわうマジョルカ島パルマのビーチ/JAIME REINA/AFP/Getty Images

観光客でにぎわうマジョルカ島パルマのビーチ/JAIME REINA/AFP/Getty Images

マドリード(CNN) 地中海にあるスペインの人気リゾート地マジョルカ島のパルマ市は、観光客の行き過ぎた行動を阻止するため公共の場でのヌード披露、飲酒、性的行為や反社会的な振る舞いなどを禁止し、違反者には多額の罰金を科する新たな条例を設けた。

今夏以降に最終承認された場合、地元警察は遊興地区などでこれらの行為を取り締まる権限を獲得し、違反を摘発した場合、現場で罰金を命じることが出来る。

ヌード姿が見付かった場合の罰金は最大で3000ユーロ(約39万3000円)。路上でのセックス、公の場所での性的行為、ホテルのバルコニーからプールへの飛び込みや笑気ガスの販売も罰金となる。

また、条例は地元住民が粗暴な行動を示す観光客を自ら処理する「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」と呼ばれる事例も取り締まり対象に含めている。

パルマ市議会で公共秩序問題を担当する議員は、新たな条例で全ての問題は片付かないだろうが、警察に事態に対応し得る有効な手段を与えることは出来ると述べた。パルマはマジョルカ島を含む州の州都ともなっている。

今回の条例は同島に同じく位置し喧噪(けんそう)が絶えない繁華街となっているマガルフ地区で昨年打ち出された規定を意識したものとなっている。マガルフでは地元住民から訪問客の行動についての苦情が増えていた。観光はマジョルカ島の最大の収入源となっている。

世界の人気観光地では観光旅行の大衆化に伴う弊害が問題となっており、南米ペルーのマチュピチュやイタリアのベネチアなどでは対策も検討されている。

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