「生配信の女王」、脱税で罰金240億円 中国
ニューデリー/北京(CNN Business) 中国のインフルエンサーで「生配信の女王」としても知られる黄薇氏が脱税したとして13億4000万元(約240億円)の罰金を科されたほか、ソーシャルメディアのアカウントも停止されたことがわかった。
国家税務総局は、黄氏に対し、未納税と追徴金、罰金で13億4000万元の支払いを命じた。
中国メディアの環球時報によれば、ライブ配信を行うインフルエンサーに対して科された罰金としては過去最大級。今回の動きは、習近平(シーチンピン)指導部がすぐにはインターネット上の有名人に対する圧力を弱めることはないことを示唆している。
ライブ配信のイベントに出席した黄薇氏=9月23日、中国浙江省杭州市/Visual China Group/Getty Images
杭州市の税当局によれば、黄氏は2019年から20年にかけて、生配信で得た手数料収入を偽って報告し6億4000万元を脱税した。税当局は、黄氏が期限までに税金や追徴金を支払うことができれば刑事責任を問われることはないとしている。
黄氏は、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」や通販サイト「淘宝網(タオバオ)」などに数百万人のフォロワーを擁する。しかし、黄氏のアカウントは20日に停止された。
黄氏がいつSNSに戻ってくるのかははっきりしない。税当局は11月、買い物関連のインフルエンサー2人に対して、今回よりも少額の罰金を科したものの、2人のアカウントはまだ回復していない。