フェイスブック、顔認識機能を停止へ データも消去

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メタ(旧フェイスブック)のザッカーバーグCEO/Mark Lennihan/AP

メタ(旧フェイスブック)のザッカーバーグCEO/Mark Lennihan/AP

(CNN) 米IT大手メタ(旧フェイスブック)は2日、SNSに投稿される写真などの顔が認識される機能を停止し、この機能を通じて蓄積してきたデータも消去すると発表した。

人工知能(AI)担当のペセンティ副社長がブログへの投稿を通し、「顔認識の利用を制限する全社的な動きの一環」として、数週間のうちに停止すると表明した。

ただし顔認識技術自体の開発は続ける方針。将来は眼鏡型カメラなどの製品や身分証明、なりすまし防止の手段に活用する可能性もあるとしている。

ペセンティ氏は投稿の中で、顔認識技術について少なくとも米国ではほとんど規制がなく、はっきりしたルールも示されていないことに、社会からの懸念が高まっているとの認識を示した。

フェイスブックでは利用者が顔認識機能の設定をオンにすると、自分の顔が写った写真や動画が自動的に認識され、通知される。ペセンティ氏によれば、フェイスブックを日常的に利用する約19億3000万人のうち、3分の1以上にあたる6億4300万人あまりが設定をオンにしている。

顔認識ソフトに対しては、不正確で人種的な偏りがあると批判する声などが強まっている。こうした技術では非白人の顔は判別されにくいとの指摘があり、黒人男性が不当に逮捕された例も複数ある。州や都市単位で機能の使用を制限する動きも広がっている。

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