米パイプライン運営会社に5億円の身代金要求、現時点で支払いには応じず

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米コロニアル・パイプラインがランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受けた事件で、約500万ドル(約5億5000万円)相当の身代金を要求されていたことがわかった

米コロニアル・パイプラインがランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受けた事件で、約500万ドル(約5億5000万円)相当の身代金を要求されていたことがわかった

ワシントン(CNN) 米大手コロニアル・パイプラインがランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受けた事件で、同社が暗号通貨のビットコインで約500万ドル(約5億5000万円)相当の身代金を要求されていたことを関係者が明らかにした。現時点で同社は支払いに応じていないという。

今回の攻撃には「ダークサイド」と呼ばれる集団が関与したとされる。関係者によれば、コロニアル・パイプラインは米政府機関の協力を得て、盗まれた重要データの大部分を取り戻すことができた。データを回収できたのは身代金を払ったためではなく、犯行グループが米国内にある中間サーバーを使って盗んだ情報を保存していたためだったという。

専門家はまた、同社の行動が早かったために、身代金を支払わずにシステムを復旧できたのかもしれないと話している。

攻撃を受け、民間企業と米政府機関が連携して8日の時点で主要サーバーを切り離し、サイバー攻撃を阻止していた。

セキュリティー専門家のアラン・リスカ氏によれば、このおかげでコロニアルはバックアップからコンピューターシステムを復旧する措置を講じることができたと思われる。

「抜き取られたデータは切り離され、『本体』には到達しなかったので、現時点で身代金を支払う実質的な動機はない」とリスカ氏は説明、攻撃にはロシアや東欧の国が関与している可能性が大きいとの見方を示した。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は12日、身代金の支払いをめぐって「当然ながら、FBI(米連邦捜査局)は支払わないよう勧告している」とした。

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