アップル時価総額、2兆ドルを突破 米国企業で初
ニューヨーク(CNN Business) 米アップルの時価総額が19日、一時的に2兆ドル(約210兆円)を突破した。米国企業が2兆ドルに到達したのは初めてだった。
この日の取引でアップルの時価総額は一時的に2兆ドルを超えた。その後は2兆ドルをやや下回って、終値は横ばいだった。アップル株は今年に入ってほぼ60%上昇し、史上最高値を更新している。
アップル株は現在、約465ドルで取引されているが、今月末には1対4の株式分割を予定しており、1株当たりの価格は約116ドルとなる。
アップルの時価総額が1兆ドルを突破したのは2年ほど前だった。株価は今年3月にいったん落ち込んだ後、わずか5カ月で2倍以上になった。
時価総額2兆ドル超えは、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが昨年12月に上場した時点で達成していた。しかし原油価格の下落で株価が下落。今月に入って堅調な業績を発表したアップルが、サウジアラムコを上回った。
米国のハイテク大手はアマゾンとマイクロソフトも時価総額2兆ドルに近づき、1.6兆ドル前後で推移している。グーグルの親会社アルファベットも1兆ドルを超えている。
アップル株は、「Apple Music」「iCloud」のような有料サービスの売り上げが伸びていることが投資家に好感された。次世代通信規格「5G」対応が予想されるスマートフォンの次期モデル「iPhone 12」への期待も高まっている。