ロケット打ち上げ成功、世界最多の104基の衛星搭載 印

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今月15日に軌道投入に成功した衛星104個のうち国内用は3個で、外国絡みは101個。インド宇宙研究機関(ISRO)によると、発注した外国は米国、カザフスタン、イスラエル、オランダ、スイスにアラブ首長国連邦(UAE)の6カ国となっている。

ISRO衛星センターの元幹部は、大型の衛星が少なかったため多数の積み込みが可能だったと指摘。必要とされた主要技術は各衛星間の接触などを警戒しながら順番に切り離し、異なった軌道に放出するものだったとも説明した。

インドの首都ニューデリーを本拠にするシンクタンクの責任者は、インドは他国と比べ60~70%安い経費での衛星打ち上げが可能と指摘。ただ、この水準については同国の安い労働コストと損得勘定が重要な産業を関与させていない国政方針が反映していると説明した。

インドで高度技能を保持する宇宙開発関連エンジニアの月給は1000ドル(約11万3000円)とされ、米欧の水準と比べれば微々たるものとなっている。

この中でインドの宇宙開発推進に当たる当局者は、より重い衛星を軌道に投入させる技術をインドが習得出来なければ、世界規模の宇宙開発競争で同国は「適度の位置」に甘んじ続けるしかないだろうと指摘。「重量の荷物を搭載して飛ばせる良質な極低温エンジンはまだ開発出来ていない」とも認めた。

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