インターネットに猫ばかり氾濫する理由

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こちらも人気者になった「ワッフルズ」

こちらも人気者になった「ワッフルズ」

ワッフルズの飼い主のデレク・リウさんは言う。「猫はエキセントリックな生き物」「1日中風呂場に座ってトイレの水をじっと眺めている猫もいる。猫は飼い主が思ったような反応をしてくれるとは限らない。来たければ来るし、来させたいと思っても来てくれない」

ネットで猫の存在感がこれほど大きいのはそれが究極の理由かもしれない。風変わりな執着心があって奇妙なことに関心を持ち、社交性の薄い不可解な引きこもりの個体。「インターネットの前でほとんどの時間を過ごす人たちとの共通点は多い」とデジタル戦略に詳しいジョシュア・グリーンさんは解説する。「デジタル世界の中心に猫がいるのは、そこに住む人たちと文化的なつながりがあるから」

犬を愛する正真正銘のオタクの立場から言わせてもらうと、これは不公平で不合理だ。犬は忠実な愛すべき仲間だ。これに対して猫は食料源として、そして必要に応じて要求を聞いてくれる相手として飼い主の存在を大目に見ているにすぎない。犬は飼い主を喜ばせようとしてくれる。

一方の猫はといえば、物を落として平然としている。犬は訓練すれば助けになるし役に立つ。猫は飼い主が死んで1日たてば食べてしまう。要するに、飲み物に例えれば犬はホットココア、猫はグレープフルーツジュースだ。

キーボードの上を歩いて電気製品の上に液体をこぼし、装飾以外にこれといった利用価値のない社会的拒絶と感情的引きこもりの根源をもう1匹、本当にオタクたちは必要としているのか。

私たち犬オタクはそうは思わない。今こそ団結を。引き綱以外に失うものは何もない。

本記事はウォール・ストリート・ジャーナルのコラムニスト、ジェフ・ヤン氏によるものです。記事における意見や見解はすべてヤン氏個人のものです。

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