イラン大統領と最高指導者、ツイッターでクリスマス祝福
(CNN) イランのロハニ大統領は25日、キリストの生誕を祝うクリスマス記念メッセージを短文投稿サイトのツイッターに掲載した。厳格なイスラム教国として知られる同国の姿勢の変化の表れと受け止められている。
ロハニ大統領の公式アカウントには、「愛と平和の預言者、イエス・キリストの祝福がありますように。メリークリスマス。特にイランのキリスト教徒へ」とのメッセージが掲載された。
これに応えて同国の最高指導者ハメネイ師のツイッターにも、「イエス・キリストは紛れもなく、敬虔(けいけん)なキリスト教徒と同様、イスラム教徒にとっても尊い存在だ」と書き込まれた。
さらに「マリアの子、イエス・キリストは、神の恩寵(おんちょう)と祝福と導きの使者だった」とツイートしている。
イランはイラン革命以後の国交断絶から30年以上を経て、欧米諸国との関係改善を模索している。同国の核開発を巡る協議でイラン側の先頭に立ってきたザリフ外相も、ツイッターに「クリスマスの精神が来る年に喜びと平和、共感、思いやりをもたらしますように」とのメッセージを寄せた。
ロハニ大統領とハメネイ師のツイートを実際に投稿しているのが誰なのかは不明だ。ザリフ外相は英語が堪能で、ツイートは自分で書いていると話していた。