Design

過去から来た「未来形」、1950年代のコンセプトカー3台が競売

アルファロメオB.A.T.コンセプトカーはいずれもファンタジーやSFを連想させ、人目を引く彫刻的な造形をしている

アルファロメオB.A.T.コンセプトカーはいずれもファンタジーやSFを連想させ、人目を引く彫刻的な造形をしている/Ron Kimball/RM Sotheby's

希少な1950年代のコンセプトカー3台が今月、サザビーズのオークションにかけられる。落札価格は最大2000万ドル(約21億円)になる見通し。

アルファロメオB.A.T.コンセプトカーはいずれもファンタジーやSFを連想させ、人目を引く彫刻的な造形をしている。サザビーズは「これまで作られた中で最も壮観で記憶に残るデザインに入る」と評する。

これらの「一台限り」の車たちは当時の斬新なデザイン工学や先駆的な空気力学を見せつける役割を背負った。この3台が1度の競売にかけられるのは今回が初めて。オークションは今月28日夕にニューヨークで行われ、落札価格は1400万~2000万ドルと予想される。

それぞれB.A.T.5、7、9と名付けられた車は、イタリア人カーデザイナーのフランコ・スカリオーネと自動車製造のカロッツェリア・ベルトーネによって生み出された。一般には1953~55年に開かれたいくつかの展示会で披露されている。

ただ、50年代には3台が一緒に展示されことはなく、展示後にそれぞれ別のコレクターに売却された。

89年にクラシックカーのショー「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で3台が集結し、その後1人のコレクターが全て購入した。

落札価格は2000万ドルと高額が予想されるが、これでも過去最高の落札金額ではない。

2018年にサザビーズが米カリフォルニア州モントレーで開催したオークションに出品された1962年のフェラーリ250GTOが過去最高額で、4840万ドルだった。

このGTOは1962年のイタリアGTチャンピオンシップで優勝し、同年から65年にかけて15以上のレースを制した。

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