孤立し見捨てられ 中国農村部の高齢者、その悲痛な現実

中国農村部の高齢者、その悲痛な現実

(CNN) チン・タイシャオさん(68)にとって老年は孤独と激務の時だ。

冬は毎日早起きして近くの森で50キロのまきを集め、背負って帰る。午後にも同じ作業を繰り返す。

石炭ではなく木材を燃やすのは、中国北部の冬の凍てつく寒さを防ぐ安上がりな方法だからだ。

チンさんと妻のスン・シェロンさんは昨年、ほぼ2人だけで過ごした。2人が住む村は北京からおよそ240キロ。孤立状態となり、大部分は放棄されている。

チンさんは森に行く合間を縫って、肺気腫と大腸がんの治療もしている。何とか購入できるわずかな薬が頼りだ。

「私に何が言えるというのか」「生活はできている。他にどうしようもない」

そんな黙々と耐える姿勢も、1年で一番好きな時期について語る時だけは影を潜める。春節(旧正月)だ。3人の子どもに会えるのはこの時期のみだ。

他の大勢と同様、チンさんの子どもは職探しのため3年前に村を離れた。中国では好調な経済を背景に都市移住の波が止まらず、後には空っぽの村が残されている。

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