豪州のフクロムササビ、実は3つの種だった 新種の有袋類2種発見

夜間のフクロムササビの様子=オーストラリア、クイーンズランド州/Auscape International Pty Ltd/Alamy

夜間のフクロムササビの様子=オーストラリア、クイーンズランド州/Auscape International Pty Ltd/Alamy

(CNN) オーストラリア東海岸の森林に生息する有袋類のフクロムササビは、これまで単一の種に分類されていたが、実際には3つの種に分類できることが分かったとして、ジェームズ・クック大学などの研究チームが科学誌サイエンティフック・レポートに研究結果を発表した。新種の有袋類2種が発見されたと位置付けている。

フクロムササビは大きな耳とふさふさの尾をもち、木から木へと滑空するポッサムほどの大きさの有袋類。DNA配列を使って遺伝子構造を調べた結果、3種に分類されることが初めて分かった。

3種の学名は「Petauroides volans」「Petauroides minor」「Petauroides armillatus」と命名されている。

南部に生息するフクロムササビの一種/Steven Kuite
南部に生息するフクロムササビの一種/Steven Kuite

フクロムササビはコアラと同じようにユーカリの葉を餌とする。オーストラリア東部のクイーンズランド州からビクトリア州にかけての森林に生息するが、近年では生息地が失われたり分断されたりして個体数が減り、保護団体が懸念を強めている。

オーストラリアの生物は、自然災害や森林伐採、気候変動の影響もあり、世界で最も速いペースで種が失われている。特にフクロムササビは影響を受けやすく、絶滅の恐れがある野生生物を分類した 国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「危急種」に分類されている。

2019年から20年にかけての大規模森林火災では、9万7000平方キロが焼失して何百万もの動物が死に、フクロムササビも大きな打撃を受けた。

その意味でも、新種が発見された意味は大きいと研究チームは解説し、今回の発見は保護活動に重要な影響を与える可能性があると位置付けている。

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