1400万トンのマイクロプラスチック、世界の海底に堆積か 豪研究

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世界の深海の底に「マイクロプラスチック」と呼ばれる微小なプラスチック粒子が推定1400万トン以上も堆積しているとの研究結果が発表された/BORIS HORVAT/AFP/Getty Images

世界の深海の底に「マイクロプラスチック」と呼ばれる微小なプラスチック粒子が推定1400万トン以上も堆積しているとの研究結果が発表された/BORIS HORVAT/AFP/Getty Images

(CNN) 世界の深海の底に「マイクロプラスチック」と呼ばれる微小なプラスチック粒子が推定1400万トン以上も堆積(たいせき)しているとの研究結果が発表された。

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)による研究が5日、海洋科学の専門誌に掲載された。

マイクロプラスチックは海などに流出したプラスチックごみが紫外線や波の影響を受け、5ミリ以下になった断片を指す。研究チームによれば、海底にたまった量を世界規模で推定した研究は初めて。

チームは2017年3~4月にかけて無人潜水艇を使い、オーストラリア南方沖380キロまでの計6地点で、深さ1655~3062メートルの海底から計51カ所の試料を採取。1グラム当たり平均1.26片と、従来の深海研究で報告された量の25倍に相当するマイクロプラスチックを検出した。

このデータを基に計算すると、世界の海底には約1440万トンのマイクロプラスチックがたまっていると考えられる。試料を採取した海域は人口の多い都市から遠く離れているため、実際の総量はさらに多い可能性が高いという。

論文をまとめた研究者は「このような遠隔海域で大量のマイクロプラスチックが見つかったことに驚いた」とコメント。プラスチックごみの流出を止め、プラスチックの使用自体を減らす対策が急務であることが改めて示されたと指摘している。

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