アザラシが人間の歌を習得、「スター・ウォーズ」もまねる 英研究

「きらきら星」を歌うアザラシ

(CNN) 英スコットランド・セントアンドルーズ大学のチームがこのほど、ハイイロアザラシは人間の発話や歌をまねできるとの研究結果を発表した。訓練で習得した歌にはSF映画「スター・ウォーズ」のテーマ曲も含まれている。

同大学の報道声明によると、研究対象になったのは若いハイイロアザラシ3頭。誕生時からの追跡調査で自然に発することのできる音を確認したうえで、新たな音をまねる訓練を施した。

この結果、中でも「ゾラ」というメスはメロディーの模倣に秀でていることが判明。「スター・ウォーズ」のテーマ曲や「きらきら星」などの曲を最大10個の音符までまねできた。

同大スコットランド海洋研究所(SOI)の研究者、アマンダ・スタンスベリー氏とビンセント・ジャニク氏は、発話障害の研究にハイイロアザラシを活用できるかもしれないとの見方を示す。

プロジェクトを率いたスタンスベリー氏は声明で「アザラシたちが我々が聞かせたモデル音を巧みにまねるのには驚いた」と言及。「完璧ではなかったが、アザラシが出す典型的な音でないことを考えると非常に印象的だ」と述べた。

SOIの責任者であるジャニク氏によると、今回の研究により言語発達の鍵となる音声学習の進化への理解が深まりそうだ。

哺乳類にはクジラやイルカ、ゾウのように人間の音を模倣できる種が少数ながら存在するが、メカニズムは異なる。「今のところ同じメカニズムの使用が確認されている哺乳類はアザラシだけだ」という。

人間と同じ声道の使い方をする哺乳類を見つけることで、「音声能力がどのように遺伝や学習の影響を受けるのかが分かり、究極的には発声障害の新たな研究法の開発に役立つ可能性がある」。ジャニク氏はそう力を込めた。

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