パリ(CNN) 仏パリのイダルゴ市長は25日、CNNの取材に対し、パリで夏季五輪を開催するに至ったきっかけは、2015年に100人以上が死亡したパリ同時多発テロ事件だったと述べた。
イダルゴ氏は「非常に奇妙な形」だが、実際のところ事件があったからこそ「オリンピックとパラリンピックにパリを関与させると決心した」と語った。
同氏はテロリストが自由、フランス人の生き方、女性の自由を憎んでいるために15年1月に攻撃を仕掛け、11月にも再度攻撃を行ったと話す。
事件後、「パリ市民とフランス国民の反応は並外れていて、優れた回復力を見せた。さらに『私たちが望む生き方を妨げることはできない』と言える素晴らしい力強さがあった」という。
イダルゴ氏は「私は、我々を団結させ、この創造性、回復力、自由と民主主義への支持を一緒に示すことができるイベント、瞬間を作らなければならないと自分に言い聞かせた」と話した。
イダルゴ氏は、26日のオリンピック開会式ではダンサーの安全確保が重要であるため、雨が降れば問題になるとしながらも、当日は幸運に恵まれるだろうと楽観的な見方を示した。
セリーヌ・ディオンさんとレディー・ガガさんが開会式に登場するかもしれないとの臆測については認めなかった。
同氏は、誰が現われるかは「サプライズだ」とし、開会式が五輪に対する国民の熱気を高めることを期待している。