ロシアは「おびえている」、インタビュー放映阻止を受けてウクライナ大統領

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ウクライナのゼレンスキー大統領(上段中央)にインタビューするロシアの独立系ジャーナリストら/YouTube/Ukraine Presidential Office

ウクライナのゼレンスキー大統領(上段中央)にインタビューするロシアの独立系ジャーナリストら/YouTube/Ukraine Presidential Office

ウクライナ・リビウ(CNN Business) ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア人記者による自身のインタビューをロシア政府が自国民に閲覧させないよう対応している件で、ロシアが「真実を語れる」記者におびえていると語った。

ロシアのメディア監視機関ロスコムナゾルは27日、同国のメディアに対し、このインタビューの放映や配信を行わないように警告。「インタビューを行ったメディアは責任の程度と適切な対応を決定するため精査される」と述べた。

ゼレンスキー氏をインタビューしたのは、ラトビアを拠点とするウェブサイトやモスクワの地元紙、閉鎖されたテレビ局などのロシア人記者。昨年のノーベル平和賞を受賞したロシア紙「ノーバヤ・ガゼータ」の編集者ドミトリー・ムラトフ氏も事前に質問を送っていた。

こうしたメディアの一部はロシア政府から正式に「外国の代理人」と認定されている。ノーバヤ・ガゼータは28日、規制当局からの警告を受け、オンラインと紙での出稿業務を停止すると発表した。

ゼレンスキー氏はインタビューの中でロシアを激しく非難したが、戦争終結に向けた協定を結ぶ可能性にも言及。ウクライナは中立と非核の地位を受け入れる用意があると述べた。

ゼレンスキー氏は27日、ロシアが真実に「おびえている」と発言。ビデオ演説で「(ロシアは)自国の言論の自由を破壊した。隣国も破壊しようとしている。世界的プレーヤーを自称しながら、数人の記者との比較的短い会話を怖がっている」と述べ、さらに「こうした反応があるなら、我々は正しいことをしているということだ。彼らが神経質になっていることを示している」と付け加えた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は28日、CNNに対して、ロシアは恐れていないと発言。ロシアの現行法に言及し「法令違反に相当する情報を発信しないことが非常に重要だ」と述べた。

ロシアはウクライナ侵攻開始以降、独立系メディアへの締め付けを強め、多くのロシア人記者が出国した。BBCなど外国メディアへのアクセスも制限されている。

ロシア議会は、ロシア軍をおとしめたり、同国への制裁を呼びかけたりする「偽」情報の拡散を犯罪とする法律を成立させている。

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