新型コロナ研究で全米規模の抗体検査、大リーグ職員らが協力

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新型コロナ対策で、大リーグの選手や職員らが参加する大規模な抗体検査が実施された/Mitchell Leff/Getty Images North America/Getty Images

新型コロナ対策で、大リーグの選手や職員らが参加する大規模な抗体検査が実施された/Mitchell Leff/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 米国民が持つ新型コロナウイルスへの抗体を調べるという大規模な疫学研究に、大リーグの選手や職員、その家族ら計1万人近くが参加している。

研究はスポーツ選手の薬物検査を手掛ける研究機関SMRTLとスタンフォード大学、南カリフォルニア大学が共同で実施している。SMRTLのトップ、ダニエル・アイクナー博士によると、新型ウイルスの抗体を調べる全国規模の検査は初めて。

同博士は14日、CNNとの電話インタビューで「球団オーナーからホットドックの売り子まで、あらゆるメンバーが協力している」「一般市民を幅広く調べることが非常に重要だ」と話した。

参加者から少量の血液を採取し、専門家の判定で数分後には結果が出る。検査には各球団の専属医が立ち会うが、結果は匿名で扱われる。データ収集の段階はほぼ完了しているという。

アイクナー博士によると、広い地域から短期間のうちに参加してくれる集団を求めて大リーグに打診したところ、すぐに快諾が得られ、わずか2~3週間で検査が実現した。各州の地区ごとに依頼するような通常の方法では始めるまでに1年かかっただろうと、同博士は指摘する。

博士はまた、「大リーグには何の見返りもない」「純粋に社会への恩返しとして協力してくれた」と強調した。

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